こんにちは、ikuです。
このページは、2016年10月に投稿した「オカメインコ冬支度・ペットヒーター設置について」の更新版です。
秋が近づいてくるにつれて、オカメ飼い・インコ(オウム)飼いの方たちのアクセス数と問い合わせが増えてきたのが理由で、2年前の未熟な知識で拡散するのはよくないと考えて再投稿することにしました。
今回は、”室内飼い”で、冬の準備でペットヒーター・ビニールシートを付けたい、探してると言う方向けのお話です。
鳥飼いベテランさんは、ご存知の内容だと思います。
もし、こんなのもあるよ〜!っておすすめがありましたら、ぜひお知らせください☆
秋・冬のペットヒーターの設置と適切な使い方
ピュオーラをお迎えして2年、オカメインコの知識と経験が深まり、
すこし訂正があるので、”本来”の冬支度・ヒーターの使い方を補足追加します。
(2018年9月追記)
冬になると、ペットヒーター設置だ、ビニールカバー設置だ!と言う記事を見ます。飼育書にも設置だ!って飼いてあります。
また、今年の春・秋にオカメ・その他インコのヒナちゃんをお迎えされた方は、可愛い我が子をがんばって冬を超えてもらうために、初の冬越しに向けて気合いというか、情報集めに翻弄されてるのかな?と思います。
実際、私もそうでした(笑)
獣医も注意喚起!本当に”保温が必要な時”とは、鳥の体調が悪い時
では、本題です。
先に結果を言うと、
冬にペットヒーターを設置ことは”必須”ではありません。
”補助”です。
冬にペットヒーターを入れることは悪いことではないのですが、
室内飼いは、部屋でもヒーターつけるので、気温が15〜20度くらいあり保温の必要はあまりないと言われています。(鳥専門の獣医・ブリーダーの話でよく言われます)
本来のヒーターの役目は「本当に保温が必要な時」に使うことなのです。
つまり、病気で体力が落ちている時や、雛の育児中の気温維持のための保温に使うのが正しい使い方です。
保温でビニールカバーとアクリルケースは必要?〜鳥の健康を考える〜
防寒のためにペットヒーターと合わせて探される方が多いと思われる「ケージを覆う防寒ビニールカバー」や「アクリルケース」。(アクリルケースは防音の役目もあります)
ペットショップやオンラインショップでも販売されてます。
↓★Hoei465オカメ用ビニールカバー(参考)
今回は保温の観点から書きます。
ビニールカバーはやめてください。みんながしているから、しなくちゃ!と思っている人が本当に多いです。
獣医さんもメーカーの営業妨害になるから「してはいけない!」と言えないけど、本音はしない方が個体の健康を守れるということ、おっしゃっています。
(獣医から聞き出しました)
ビニールカバーで覆うのは、
実は「個体の寿命を縮めていること」に繋がると言われています。
みんな過保護に育て(笑)全身全霊で愛しているはずなのに、なぜか冬になると鳥を「呼吸器」を痛める方法をせっせと始めるんです。
SNSでも「よし!冬支度完成!これで寒くないね♡」って。
本当に健康に気遣っているなら、ビニールカバーを辞めて、
通気をよくし、部屋の温度自体(ケージの周辺の温度)を22−3度くらいにしてあげて欲しい。
これがなかなか日本国内では広まらない。
(みんなやっているから私も・・の集団心理と、日本人の空気を読むのが悪い方に出ている)
外国の鳥と暮らす有識の人が見ると、「カバーとってあげて!」という方多数です。
室温が22度前後あるならで十分です。
北国も同様、寒いから・・とビニールせず、鳥さんが暮らす部屋の温度を上げるだけで十分です。
夜間冷え込むなら、夜間の温度管理でヒーターを日中の温度と同じになるよう、管理してあげるんです。
STOP! 保温用のビニールカバーをやめた方がいい理由
なぜよくないか?
ビニールカバーをやめた方がいい理由は2つあります。
1、脂粉で肺をいため呼吸器障害を起こす
ビニールカバーで全面覆うとケージ内で脂粉が舞い、正面側しか空気の出入りがない状態を作ってしまうと、空気がケージ内で滞留し呼吸器系に影響がでます。
脂粉の多いオカメインコは、それを吸い呼吸器障害・病気に繋がることが多いと言われています。
人間で言えば、空気の流れのない埃っぽい狭い部屋(例えば、トイレ!)で、窓も開けず閉じ込められてるのと同じです。
そんな部屋にあなたは1日中住みたいですか?
苦しいし、咳き込みますよね・・・?
ビニールカバーをすることは、体が小さい鳥さんたちに大量の脂粉が舞う辛い環境にさせてしまうことになります。
これは、アクリルケースにも同様に言えます。
アクリルケースは正面もほぼ塞がれてますから、なおさらです。
(もちろん、防音の点から止むを得ずされてる方もいらっしゃると思いますし、また、病中の鳥をアクリルケースや熱の逃げない頑丈なケースに入れ保温するような有事の時もあるので、完全否定はできません。)
2、ペットヒーターの熱で、ビニールが解け微量のガスが出ている
ビニールシートを被せたケージ内でヒーターつけると、
ビニールが熱で徐々に溶け、ビニールから化学物質が発生。
さらに、ビニールシートをすることで空気がケージ内に滞留し、最終的にケージ内にガスがたまり、オカメインコの呼吸器に影響を及ぼします。
2年前の当時の私は、飼育本にかかれてる通りにせっせとペットヒータ&ビニールカバーを設置したのですが、知り合いのブリーダーさんに上記の注意されてビニールシートはすぐ外しました。
★参考記事:自作アクリスパネルで風・冷気避け
ペットヒーターずっと付けておくと、冬の緊急時「命を救えない!」
冬の室内飼いの場合(北海道など寒い地域は除く )、ペットヒーターは実は常時設置・起動する必要はないと言われています。
オカメインコは”外飼いで夏の暑さ38度、冬の−5度でも元気にしている(そのブリーダー は外飼い)し、雛もその環境で育っている。
そのくらい丈夫な鳥なんです”とおっしゃっています。
冬場、寒くてかわいそうとヒーターを付けっ放しにして過保護にしていると、本来冬に向けての換羽も上手く羽が生まれ変わらず、体調悪化時の体力温存力の低下を招いたり、将来的に抵抗力がなくなり弱い個体になってしまうそうです。
室内飼いも考え方は同じなんです。
換羽ならまだいい・・・オカメちゃんのメスなら、発情を起こします。
ひどい場合は、連続発情(2−3ターンして、卵を10個以上産んじゃう)して体調崩す、過発情を起こす原因になります。
要は、温度管理が悪い(暖めすぎ)と鳥さんの自律神経を崩してしまうんですね。
冬の保温管理で最も重要なことは、25度以上にしないこと。
室内外で、常時起動は20−22度で十分です。なぜなら人間も寒いからヒーターやエアコンで22度前後で生活しているからです。もし秋冬に常時起動する生活をしていた場合、大切な鳥さんが体調を崩し危険な状態になった時、ヒーター温度に慣れてしまっているため病状悪化の歯止めをかける最終手段の「保温」が効かず、最悪あっけなく落鳥してしまうとのことです。
足が冷たい、くしゃみ、鼻水、羽をふくらましているなど、風邪の症状が出た時に「本当の保温」「命を救う保温」で28度以上にして、羽のふくらみを取って下さい。
体調不良時や緊急時に適切に保温を行い、病院で処置を受ければ助かる率が高まります。
関東では暖房なしの夜〜明け方の部屋気温は10度以下になりますが、大丈夫です。
でも、もし雪が降るくらい寒くなるような日は、サーモスタットで温度を設定してから臨時で設置しましょう。
雛・若鳥オカメインコの越冬初年度の保温は?
1歳未満の幼鳥や若鳥は、話は別です。
理由は、まだ体温調節機能が未熟だからです。
最初の1年、越冬はひなちゃんの試練です。
一軒家だと底冷えするから、ヒータは必要と思います。
(ひなちゃんもですよ。命救えないですよ)
寒さによる体力消耗で体調を崩す時があります。20度強程度であれば、緊急時に約28度(温度ではなく、正確には”体調不良時に体のふくらみがとれるまでの温度”が適切)くらいにあげて緊急保温することで来院するまでの命を取り止めることができます。
雛でも、若鳥でも越冬初年度とはいっても暖めすぎは注意です!
冬季のペットヒーターは、
●25度以上で常時起動ではなく、22度前後設定!
●夜間・緊急時に使う。
鳥さんにとっての1番の健康維持方法です。
ペットヒーターの大きさ 何w(何ワット)がいいの?
最後に、もしペットヒーター買う場合、大きさはどれがおすすめ?と悩みますね。(購入時は温度調整が自動でできるサーモスタットも忘れずに☆)
大きさは、20、40、60,100Wとあります。
20、40だと小スペースでケージの幅とらないからいい!と思い買ってしまう人多いです。
まってください!!!
みんな保温したいんですよね?
鳥さんの体を暖めて、寒い思いして欲しくない(風邪引かせたくない)のですよね??
20w、40wはだめですよ〜!
意味なんですよ、40wでは保温できないんです。
ぬるいだけで。
人間でいうと、、、( ̄▽ ̄)
使いはじめの朝のホカロンって暖かいけど、6時間くらい使ったあとのホカロンって、ぬるいじゃないですか?
夕方のこれから寒くなる時間に、このぬるいホカロン「まじいらねぇ!」ってなるじゃないですか?(笑)
40w、20wのペットヒーターって、鳥さんにとっては、
「ひもじいよ・・・冷たいよ。 まだ焚火の方がいいよ(笑)」なんです。
最低でも60wないと、「あったか〜い・・・ぬく〜い・・( ´ ▽ ` )」って、
オカメちゃんは感じてくれない・・と思ってください。
もう一回言います。
正直、保温の観点から、20,40はパワーが弱いのです。
(お願いだから、これが鳥飼いのスタンダードになって欲しい!SNSでもみんな60W以上だよね〜ってなってほしい!)
でも、実は60Wでは本当の有事には、まだ役不足。
鳥専門の先生推奨は100W。
本当の保温、絶対に体調を回復させるための保温の温度(命を救う保温)は、
100wが必要なのだそうです。
場合によっては2つあってもいい。
体を温めるのに全力投球するには100wが必要なのだそうです。
だって、でかいじゃん!!!!
と思うかもしれません(笑)
可愛がっている鳥さん、でかい、ケージ狭くなる・・という理由で、
温まれない、熱を感じることができなくていいのですか?
寒い思いしているのをわかって欲しい。
不便な想いしてほしくないから、暖めたくてこの記事読んでいる読者の皆さん。
60Wなんだよ〜〜〜〜!!!
私の想い伝われ〜〜〜〜!!!(笑)
でもね、100Wはかなり大きかったので、
私は60Wにしました。
使用時は、ケージの外側に設置しています。
★サーモとヒーターをバラで買うと高くつくので、セット購入の方がお得です。
参考に載せておきます。
一応100Wも参考載せておきます。
私はこれをプッシュしたい。(外付けでもいいから)
▼100W ペットヒーター(セラミックヒーター)
冬支度、ペットヒーターのことはわかった!
でも、ペットヒーターって2種類あるんです。
ひよこ電球とセラミックヒーター 2種ありますがどっちがいいの?
と迷った方は、詳しく書いている記事があります。
病中看護の話も含んでいますが、ひよこ電球との比較記事です。
よかったら読んでください。
▼参考:保温を赤外線ペットヒーター100Wの話
みなさんの大切な鳥さんが、元気に冬を越せますように☆
力になれたら幸いです☆
+++ +++ +++ +++ +++
ご覧頂きありがとうございます。
ランキング参加してます^^
面白かったよ〜と思ったら
応援クリックして頂けると励みになります。
(下の2画像がボタンになってます)
▼ブログ村(ピュオーラオカメ丼w)
▼ブログランキング(ご機嫌フェルンちゃん)
=====================
▼オカメLetter LINE公式アカウント♪
ブログ更新案内や鳥関係の情報を
Lineで配信しています★
登録はお気軽にどうぞ♪
=====================
コメント コメントはお気軽にどうぞ☆(*'▽'*)
とてもありがたい助言になりました。オカメインコを今月5日に迎えたばかりで、何もかもが初めてなので。とても心強く思います。一人餌まで頑張りますね。
小梅さん、はじめまして^^ ikuです。
お返事が遅くなりましてすみませんでした。
コメントありがとうございます。力になれて嬉しいです★
その後、すくすくスクスク育っていますか?
秋雛は、保温が大切になってきますが、保温気にしすぎて乾燥に気が回らず、喉が乾いて熱中症になる子もいるときますから気をつけてくださいね。
もしわからないことがあれば、公式Lineアカウントから気軽に聞いてください^^
楽しいバードライフを★