こんにちは、ikuです。
オカメインコの雛を迎えるにあたって必要になる挿し餌。
今日は、挿し餌初心者がどうしたら一人餌の切り替えを上手にできるか?について、方法と実録を兼ねてお話します。
長文になりますので、あらかじめご了承ください。
前回は、挿し餌を食べない理由をお伝えしましたが、今回は次の段階であるどうしたら一人餌になるか?一人餌に移行できたか?についてです。
ここでは一人餌に切り替わる時期の見分け方、切り替える方法と過程、また挿し餌の長期化のリスクについて、ブリーダーさんの指導の元見事に成功した私の経験を通してお伝え出来たらと思います。
挿し餌切り替えの悩みで、このブログへ来た方へ
まず先に私のオカメインコのキャリアとしてお伝えしたいことがあります。
あいにく私は鳥のブリーダー さんのように、オカメの雛ちゃんを何十、何百羽と育てるような挿し餌のベテランではありません。
(補足:2024年9月更新、オカメ歴7年目です)
私はオカメインコの挿し餌の経験は4回、ウロコ3回とですが、”初心者だからこそ気づく問題・壁”という目線はわかるし、1羽1羽育てながら、その時に気づいたことを自身の知識として更新し、成功しています。
(2024年時点で、今まで100人超える人数のご相談を受けてきましたが、ご報告あった方含め、さし餌完了し成功しています)
もし挿し餌が初めてで悩んだ末にこのブログに辿りついた方には、
問題点等はみなさんに近い目線でお伝えできると思います。
不明点や今お困りの状況で「なんとかして!」と叫びたいくらい(笑)の状況でしたら、ムズムズ先延ばしするより、すぐにご連絡ください。
なぜなら雛ちゃんも日々成長し、人間が考える以上に、ものすごい速いスピードで成長し、時間単位で変化します。
だらだら挿し餌を続けることは、雛ちゃんの健康を疎外、体重減。
そして相談された方の中で対処が遅いことで、運が悪いと病気・落鳥する場合もあり、それをご報告頂く形で見てきました。
もう少し早くしらせてくれたら・・、アドバイスできたら・・と悔やまれることが数回ありましたが、でも飼い主さんと二人三脚でがんばってきましたよ(^-^)
それくらい、この挿し餌の時期は短いけど、非常に重要な時期にであるという認識を持っていただきたいので、序盤から飛ばして(笑)お伝えしています。
(もし、既に生後2ヶ月半以上経っている方場合はすぐにでも一人餌にすべき状況です。移行の理想検討時期はは初飛行が済み、自力で食べ始める35日齢くらいからとなります。)
もし、この記事を読み終わって「おねがい!助けて!どうにもならない!」と思った方。
お手数ですがオカメLetter公式LINEからお問い合わせください。
(記事最下部にLINEのお友達追加ボタンがあります。そこからどうぞ)
私への連絡の仕方は、下記の通りと致します。
などからご一報ください。
できる限りのご支援をいたします(^-^)
大変恐縮ですが、質問したい方は下記2つ約束してください。
2、質問前に、雛ちゃんの「健康診断」で獣医に診せること
(こちらからも必ず聞きます。鳥専門でも専門でない獣医さんでもOK。診断結果により対処が変わります。してない場合は、その旨お伝えください。改めて受診をすすめます)
質問にする方で、聞くだけ聞いて、一人餌完了の報告すらないままフェイドアウトする(音沙汰なくなる)人がいます。
雛雛シーズン到来すると多くの方がこのブログに訪れるため、相談者&雛ちゃんの状態把握にズレが起きないよう、私なりに記録し一人一人経過を把握しています。
「自分だけOK」の心ない方の対応で、こちらもあとが追えず「どうなったんだろう?』とがっかりすることがあるのです。
相談する方も責任を持って回答、理解まで、必ず一人餌行方の結果報告していただけると助かります(^-^)
こちらとしては、大切な小さな命を守れたら・・飼い主様の力になれたら・・という気持ちで、一人一人寄り添ったアドバイスを心がけています。
結構シーズン来ると複数人対応で大変ですが頑張ってるんですよ〜(笑)
(雛は判断誤れば、送れれば一晩で落鳥する場合もあるからです)
フェイドアウトの対策として、近く公式LINEからの質問・フリートークは有料化検討しています。
無料版と有料版と2つ設ける形にし、まずは記事下部の「友達登録」で無料版として登録、その後希望ある方は有料版と移行頂きます。
(2024年夏現在、決定次第ここに通知予定)
有料化の理由としては、相談者の自己責任も含め、有料会員登録解除された時点で「問題解決した」と私からもわかるため、効率を重視するために決断いたしました。
した場合には、それに見合う飼育上の資料も合わせてオプションで提供するつもりです。
こんな小さなことで細かいこと言いたくないのですが、なかなか自分勝手でマナー悪い方いるので対策としてそうさせていただきます。ご了承ください。
(でも、まだ検討段階だから、今見た人はセーフだよw)
質問や対策方法聞きたい方は、
私に連絡する前に, 近くの鳥専門獣医(鳥に詳しい獣医)で健康診断を済ませた上で私に連絡をするよう心がけてください。
LINEで相談うけても、健康状態の把握ができてない方は行くよう促してからアドバイスしています。
特に病鳥の場合、対策しきれない場合がある他、菌をなくせば、なんなく食べ始める子がいるからです。
<参考>
▼挿し餌を食べない原因
挿し餌を食べない原因3つと、初心者目線で、どうしたら初心者でも上手に挿し餌ができるか?挿し餌のやり方について、について記載しています。
さて、前置きが長くなりました。
今回の記事は、ちょっと長い。
私も腰を据えて作ったから、腰が痛くなるほど頑張って書きました。
いやかなり長いです。
1万文字以上あります。
可オカメインコのさし餌は、簡単そうで少しコツがいるのです。
それを知らずに、可愛いオレンジほっぺのおかめに惚れてお迎えした方々への光に!期待の星になれたら・・・!と想い、私管理人 iku がんばっております。
そのコツをお伝えうる文を書いていたら、結果的に長くなってしまいました(笑)
初心者でもわかるように写真を含め細かく説明してます。
一人餌切り替えに頭を悩ませてる方にチカラになれる内容になっているかとと思います。
急いでいる方や「さっさと一人餌の方法教えてちょうだい!」という方は、目次の「一人餌に切り替える流れ」という項目からぶっとばしてご覧くださいね。(笑)
でも、これから話す内容は、よく聞く雛ちゃんのさし餌にある典型的なトラブルですので、やっぱり頭からじっくり読むのをお勧めします。時間ある時にでもどうぞ♪
(いや、このページにきている人は、もうすでに雛のさし餌に困って、少し頭がパニックになって焦っている人が辿りついているから、ゆっくり〜なんていっていられないかな)
さて、はじめます。
挿し餌はいつまでしていいの? 理想的な一人餌完了時期
この写真は我が家のピュオーラ。当時生後3ヶ月でお迎え2日目の写真です。
まずさし餌を完成すべきタイミングについて気になりますね。
皆さんの雛ちゃんは、今生後何ヶ月でしょうか?
早くさし餌の切り替えをさせなくちゃ!と焦りもあるかと思います。
さし餌の理想的な切り替え完了時期はいつ頃か?
回答は、
理想的な完了の時期は生後約1ヶ月半頃(約45~50日目)と言われています。
今いらっしゃる雛ちゃんは、どのくらいでしょうか?
もし3ヶ月、4ヶ月の子は、ちょっと黄色信号です。
2ヶ月ならギリOK
オカメインコのプロブリーダー目線だと生後50日目すぎると、少し長いなぁという感覚だそうです。
随分短期間だなぁ!と思いませんか?
でもこれが、ヒナの健康とこれからの成長過程を考えると理想のタイミングと言われています。
なぜか? 野生の鳥・オカメインコもそのくらいで巣立ちしているからです。
野生化の繁殖シーズンは限られています。
タイミングずれたら、餌になる虫も、雛を守る温度も気候も、巣の環境も命を守ってくれません。
その野生の本能が、私たちの手に迎えられたオカメちゃんにも眠っています。その生育タイムリミットが約2ヶ月なのです。
うちの2羽の一人餌完了についてですが、一羽目のピュオーラはペットショップから生後3ヶ月でお迎えし、その後一週間で一人餌になったので約100日で完了。
プロブリーダーさんからお迎えの2羽目のフェルンは生後49日目に一人餌完了しました。
さし餌がが長いと、どうしていけないの? 〜雛の体を知る〜
先ほど2ヶ月、3ヶ月は黄色信号とお伝えしましたが、その理由はここにあります。
挿し餌期間が長いとどうなるか?なぜいけないのか?ということですが、
完結に言うと、長い期間続けているとお腹の中に虫が(カビが)湧いてしまい、成長・発育に支障をしたしてしまうことがあるのです。
もう少し専門的にいうと
「そのう(餌を貯める食道のような器官)に湿った餌(パウダーフードなど)が溜まり、食滞(食べ物がそのう・胃などに溜まり炎症をおこす症状)が置き、食べカス内部からカビなどが発生。
食欲不振・減退・そのう炎などの病気を引き起こす」からです。
食滞やカビの発生による症状は、私が初めにお迎えしたピュオーラが体張って(命をかけて)教えてくれてましたので、私の記憶に痛いほど残っています・・・。(軽くトラウマですw)
一方ブリーダーさん育ちのフェルンは健康だったので、オカメインコの病鳥の雛と健康な雛の違いがわかるようになりました。
(PCR検査で結果引っ掛かったけどね・・)
<参考>辛かったピュオーラの雛育と闘病記録
ちょっと話逸れますが、下記の文章はピュオーラの時の記録です。
参考までに(^-^)
飛ばして先を読んでもOKですが、もし雛ちゃんが同じ状態でしたら、かなり危険な状態と認識して、すぐにでも病院に行ってください。
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<ピュオーラのお迎え時の事件>
私ikuはオカメインコを飼おうと決めた時、元気で健康的な雛を見分ける能力がありませんでした。
ただオカメインコを探していた時、他の鳥は見向きもしないのに、1匹だけ一生懸命プラケースから私を追いかけてくれたピュオーラに一目惚れしお迎えを決意。
帰宅後、ピュオーラの様子がおかしいことにすぐ気づきました。
体重も軽い(66g)、食欲もなく変な便(深緑色のゼリー状のような、レバーのようなどろっとしたの便がお尻からぶら下がった。後に絶食便とわかりました)が出たため、お迎えしたその日にすぐに病院へ直行。
診断の結果、獣医より挿し餌期間の長期化による食滞を起こし、胃腸にカビが発生し瀕死の状態。体重が66gというのは明日落鳥してもおかしくない状態であると告げられました。
血の気がひきましたが、初めから投薬するような飼育スタートでした。
この当時の記事(日記ですw)は、下記のURLから見れます。内容はここでは割愛いたします。
一方フェルンは、日齢27日でお迎え、31日目で初飛行、43日ぐらいまで挿し餌三食。そこから夕食のみにして1週間後の49日目に一人餌移行完了しました。
以上
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なぜ、成長にこんなに差が出たか?というと、挿し餌の期間の長さと飼育方法に原因があったからです。
ピュオーラは挿し餌の期間が長過ぎたのです。
鳥専門ではないペットショップで購入すると、飼育員の鳥に関する飼育知識が浅いために、こういう結果になることがよくあることが、その後のオカメライフでわかってきました。
体重が70g前半から60g代になっている方は危険な状態にあります。「落鳥」がちらりと過ぎる・・くらい危険です。
雛が挿し餌をまだ欲しがるから、、の判断は危険。雛の発育状態を知る
挿し餌欲しがるから・・・まだ甘えたいみたいだから・・・まだシード食べれないじゃないか?とまだ挿し餌あげていたり、移行の努力しているのに一人餌にならない・・。
悪戦苦闘して困っている方、様々な悩みを抱えながらオカメインコの雛に挿し餌に向き合い当ブログ”オカメletter”に来られていると思います。
ジャージャー可愛く鳴く雛ちゃん、餌を欲しがる姿を見ていたい、、と思いますが、実は挿し餌はあまり長びくと体に良くないのです。
実際3、4ヶ月挿し餌をあげても普通に元気に成長してい子がいるのは確かなので、一概に絶対だめ!(~_~;)とは言えません。
しかし、オカメインコの雛の成長過程を考えるとよくないことがわかります。
どういうことかと言うと、
オカメちゃんの生後3・4ヶ月の体は、既にシード(ペレット含む)を噛み砕き食べ、消化をできる体が出来上がり、そのう(食道のような)は乾燥した食べ物を受けつける体に成長しています。
この時期に、継続して水分を含んだ雛用パウダーフードやフォーミュラを上げることは、正常な消化を妨げオカメちゃんの体に負担をかけることに繋がります。
どのような「負担」か具体的に言うと、
長期にわたってさし餌(濡れた餌)を繰り返すことで、オカメちゃんの乾いたそのう(食道部分)に”湿った食べカスがくっついて残る”という事態(食滞という)が発生します。
(湿った餌はこの時期にはさらっと、落ちない構造になっています)
また、成長するに従い乾いた餌を受け付ける体になるため、餌をためる”そのう” が収縮し小さくなっていくのですが、そこにパウダーフードを入れ、再度そのう膨らますことで そのうが無理やり広がり粘膜に亀裂がはいります。そこを修復するために体力が使われたり、粘膜に傷がつくという現象が起きます。
この時期は10-15gくらい食べたりもするんだけど、、徐々に減らさないといけないんですね。場合によりますが、食べる量の見極めが難しい時期でもあるんです。
そして、その食べカスが「傷ついた粘膜」に付着、放置され積み重なる。
そこから酸化し固まりは増え、カビが生えたり細菌が繁殖するようになります。
想像すると怖いでしょう?
これ鳥専門獣医から聞いた医学的な(解剖学的な?)話です。ちょっと私も怖かった(笑)
その状態になるとそのう炎になったり、食欲低下・体調悪化・体重減少、細菌繁殖による合併症を起こす原因になるため、長期のさし餌はよくないと言われています。
一人餌に切り替える方法と流れ
さぁ、やっと本題だ!(笑)
私もブリーダーさんの教えがなければダラダラあげてしまってましたが、レクチャー通りにやったら1週間で完了しました。
一人餌に切り替えるには、あるタイミングがあります。
それでは、そのタイミングが何か? 見ていきましょう。
雛の生後の体重変動と体重管理
まず一人餌移行で一番大切なことは、体重管理。
移行の目安のタイミングですが、体重増減を把握しながら、挿し餌を1日3回>2回>1回と減らしていきます。(減らす順番は、昼 > 朝 >最後に夜)
そして、体重といっても参考にすべき体重は、朝食前の体重が”基礎となる体重”として見ます。
食後ではなく、食前です。
(朝食前の体重を空腹時体重 または、底辺体重ともいいます)
体重測定は毎食2回。
挿し餌の前と後に体重を測り、1回の挿し餌で何g食べたかを記録します。(初心者はメモするとわかりやすいです)
ペットショップから購入する場合は、生後1ヶ月半ぐらいからの子が多いですが、本来の生後からの体重変動は、下記のような流れになっています。(下記はブリーダー目線)
初飛行前に体重が落ちる
生後30日前後、いっぱい食べてたのに、体重が下がってきた・・・。
これは初飛行の準備のサインです。
フェルンの時は、ブリーダーさんのところで100gを迎えていたとのことで、私はお迎えした時(生後27日目)には80g~75g。31日目で初飛行をし、80g弱でした。
お迎えした当日は緊張で食べませんでしたが、徐々に食べ初め80g弱で初飛行しました。
急激に体重が下がり、初のさし餌する人には「やばい!やばい!」と感じるくらい落ちるからわかると思います。あと、バタバタ羽をしきりに動かす動作を始めます。
「もうすぐ飛ぶよ!もう飛べるんだよ!」の雛ちゃんの本能が教えてくれる合図です。
一人餌練習の第一段階。撒き餌はすぐ始めよう
お迎えしたらすぐ、乾き餌を食べる習慣を身につけさせるためにシードと粟穂を床に撒きます。(撒き餌といいます)
生後30日以内でも、1ヶ月〜2ヶ月でも、すぐにまき餌をします。
(勿体無いかもしれないけど大さじスプーン3−4杯。雛ちゃんが下見たら、すぐ食べれる状態にしますw)
床が便と一緒になったら汚いから・・・と思いお皿に入れたくなりますが、「皿に餌がある」「啄ばみご飯を食べる」ということを知らない雛は、お皿=餌と認知することができません。水も同様です。
パウダーフードを食べていくうちと同時にシード(ペレット含む)の味を覚え、落ちている餌を「餌として」認知します。
まずはシードを床面に撒き散らしてケージ内をうろちょろさせ、
シードを発見させる
↓
シードは食べれるものだと認知させる
↓
自然とついばんで食べる
という流れを学習させます。
お皿から食べるのは、床からシードをついばみ慣れたことで”お皿には餌がある”ことを発見した後です。
もちろん初めからお皿入れてもいいですが、同時に撒き餌もお皿の周辺にしてください。
撒き散らさず、お皿に入れていると下記の私の体験のように、雛の成長を阻害することになります。
撒き餌が食べれるようになったら、一人餌練習第2段階へ
初飛行を終えて撒き餌・シードの食べカスを発見し、底辺体重が一定にになり「約3日間」継続したら(底打ちしたら)次の段階へ進みます。
シードの皮が落ちているということは、自分で餌を食べる・探すということを学んだ証拠になります。
飼い主さんが”この発見”をできるかどうか?が、一つの大きな分かれ目になります。
ですから、さし餌をしている期間は、注意深くシードに皮が落ちていないか見る必要があります。
さし餌の第2段階は、
自分で食べる力を伸ばすために1日3回さし餌をしていたら、朝晩の2回に減らします。(昼を抜く)
減らす理由は、雛自身に「お腹が空いたら自分でシードを食べる」という習慣を覚えさせるためです。
ちなみに雛はすごいスピードで成長しています。
1日1日できることが増えていきます。
挿し餌をだらだらしてしまうのは、雛の成長を飼い主さんが確認できていないのと同じです。
餌の皮が落ちているかよく観察しましょう。
ここで、ダメな飼い主の典型行動をした「私自身のダメダメ実録」を書きます。(笑)
ー私の実録(フェルンの挿し餌)ーーーーーーーーーーー
フェルンをお迎えした日(27日齢)、ブリーダーさんから「食べ物と認識させるため」に、すでに粟穂を床において育てている・・ということを伺っていました。
引き渡しが完了しブリーダーさんと別れる時、
「帰宅中の小さなケージ内にも粟穂を入れときます。お腹空いたらついばむでしょう」と言われたので、もうこの時期には乾き餌を探す力食べれる力が身につきはじめてるのだなと肌で感じました。
しかし、私はオカメインコの雛を詳しく知らなかったため、この時正直 ”そんな早くからシード食べるの?”と、経験値もないくせに半信半疑でいました(笑)
「家についたら、シードも軽くばらまいてください」と言われていたので、「もったいないな・・」なんて思いつつ撒いていました。(笑)
初飛行を終えたあたり(生後31日)でも、本当にシード食べてるのかどうかわかりませんでした。
その後自己判断で、パウダーフードもたくさん食べてるし「下に撒かなくていっか~!お皿にいれとけば食べるっしょ〜」と思って、お皿にシードを入れてる時期を生後40日くらいまで続けていました。
40日目に入り、ブリーダーさんから「一人餌になりそうですか?」と心配の連絡を頂き、
1日3食さし餌をあげていること、1回のさし餌で10gくらい食べるが、翌朝には夜食べた10gのほとんど消化し前日同じくらいの体重に元に戻ってしまうことを告げました。
この時、撒き餌は食べてるか聞かれたので、
撒かずにシードはお皿に入れていることと粟穂だけあげてることを言ったら、「もうとっくにシードは自分で食べる時期なので床に多めに撒いてください」と言われました。
私「まだ食べないでしょ・・・てか、食べてるのみたことないし・・」と思っていたのですが、ブリーダーさんに電話しながら実際撒いて見たら、フェルンは急にガツガツ食べはじめたんです。
私は「え〜〜〜!!食べてる!!」と、キョトンとしました。
お皿からは食べないけど、ケージの床にばらまいたシードは食べれる能力が既にあったことがわかりました。
ただ、お皿から食べる術を知らなかっただけで・・・。
「しまった!やっぱりもう食べれてたのか!」と思いました。
ブリーダーさんの教えを聞かず、知識・経験ないくせに自己判断で餌を皿に入れた私は、フェルンの成長・発達を阻害してしまっていたんです。
一人餌完了に向けての親としての心構え(甘えと依存)
そこで、ブリーダーさんからの大きな大きなアドバイス。
「シード啄んでいたら食べる力がついてる証拠なので、明日から朝と夜だけの挿し餌にしてください。
この時期(生後40日前後)にさし餌を続けているのは、人間で言えば幼稚園児に授乳しているのと同じようなものです。 オカメちゃんは甘えんぼですから、皮をむくのが面倒なシードを食べるより、そのまま食べれるパウダーの方が楽なんです。このままだと挿し餌にすがり、いつまでも続くようになってしまいます。
生き抜く力を養うために、ここからは心を鬼にして”皮をむいて食べる”ということを早く学ばせなければいけません」
とアドバイスいただきました。
ご飯の時間に大鳴きするけど、心を鬼にする。
ここからが結構大変でした。
さし餌は朝夜だけにして、昼抜きの生活に突入です。
もう既に挿し餌で3食食べる習慣がついてましたから、時間になると鳴き始めます。
・・・が、
いつもの「わぁ〜ご飯だ☆ジャ〜ジャー・・」のご飯前のジャージャー鳴きが急にガラっと変わりました。
12時頃になっても、もらえない。1時になってももらえない。
異変を感じたフェルンは、急にすっごい鳴き声で「ぴぇぇぇ〜〜〜〜l!!!」と鳴きました。
すごく大きな鳴き声。家中に響き渡る声です。
こんな小さな体なのに、こんな大きな声で鳴くのか!?ってくらいの大きな声です。
挿し餌初心者の方でも、この鳴き声の違いはすぐわかると思います。
とにかく、びっくりするぐらい大きな声で助けを呼びます。
「ご飯くれないとしんじゃうよぉぉ!!!助けて!!!」
本当にフェルンからすれば必死の叫びだったのでしょう。
日中の空腹によるフェルンの叫び。心に刺さりますが・・・
「でもおっぱいあげちゃいけない。心を鬼にしなくちゃ」
親も、親にならなくちゃいけないんですね。成長をとめちゃいけない。
スルーするとかわいそうなので「頑張ってシード食べようね。」と声がけしたり、手のひらにシードを乗せ、フェルンの目の前で砕いて見せてシードを口に運ぶ時間が続きました。(今思うとやりすぎ。過保護・・・笑)
しばらくして、、、
フェルンは「あ、自分で食べなくちゃ・・・」とある時気づき、ピィピィ鳴きながら(鳴きながらというより、ベソかいているように見える)渋々シードの皮をゆっくりポリポリむいて食べる姿がだんだん見えるようになってきました。
時々、シードの皮がうまく剥けなくて、口から弾いてこぼれ落ちてしまうことも何度か・・・。
もうね、この辺でIkuは心が折れそうになりました。(/ _ ; )
「かわいそう・・。まだ挿し餌必要なんじゃないかな・・」と。
この挿し餌の回数を減らした時期の2−3日は体重の変動に注視してください。
挿し餌減らす前は、数日間食前の体重がほぼ一定になっているはずです。
挿し餌の回数を減らすと、食べる量が必然的に減るため朝の体重も一定になっていた体重より2−3g落ちます。
昼の体重も落ちるはずです。でも2−3g減なら圏内なので大丈夫。
できたら自分で食べる能力を育てる為に我慢すべきところですが、5gくらい落ちてしまった時は、私は「危ない」と思ったので2食になってから3日後の1回だけ15時頃一度だけ昼のさし餌をしました。
ここはさじ加減です、4gなら我慢です。(笑)1日1日変動します。15時くらいになった時に、挿し餌しなくても一度体重を測るといいかと思います。
その体重増減に王子で挿し餌は、ケースバイケースで対応してください。
ただ、ここでせっかく昼の挿し餌を抜いて成長促進させているのに、体重が減ったからと2日連続とかで再開させては本末転倒で戻ってしまいます。
極力あげない・・・・。これが大切です。5g減になったらあげる・・くらいにしましょう。
まさに、心を鬼にした時でした。
その後ゆっくりですが着実に食べるようになり、体重が挿し餌を3回あげていた時の体重まで戻ってきます。自分で食べる力が出てきて成長している証拠です。
そして、夜に「がんばったね」とさし餌をします。そんな日が数日続きます。
生命の力、生き抜く力はすごいです。
<追記>それでもシードを食べない時の対処法
心を鬼にしても食べない時。残念ながらあります。
でもやっぱり、心を鬼に・・・したせいで体重激減。なんと70gきっちゃった!
それは心を鬼にしすぎで、雛の現状を把握できていない証拠です(私もそうだった)
食べてないのではなく、食べれない。
雛ちゃんにはそう言うこともあります。
啄んでるけど皮がない。お昼抜いてみたけど、14時ごろ計測してみたら底辺体重より3gも減っちゃった!
そう言う場合は、摘んでるけど餌が飲み込めてない=食べれていない証拠です。
皮を剥くって行動が、雛ちゃんには難しい場合もあります。
そんな時は鬼になりすぎず(笑)に、ちょっと緩和対策が必要。
まずは成長にはタンパク質が必要なので、「むきオーツムギ」を単品餌として飼ってきて、通常色に載せる感じで多めにあげてみてください。
剥きオーツしかなくない?ってくらい多めにあげてもいいです。
「食べる」「かじる」きっかけとして与える感じです。
これで雛ちゃんが「あ!これなら食べれる!」と自信をつけさせてあげるんです。
はじめは、こちらで手で摘んで「ほい、これならどう?」と口元に運んであげる「甘やかし攻撃」も結構高を制する場合もあります(笑)
これをしばらく数日続け、食べれていれば、底辺体重が1g、2gと徐々に上がってきます。
私はこれで3羽目のシータの切り替えが成功しました。(2021年9月追記)
【超重要!】 一人餌移行 最終段階のサイン 「朝食前体重にカギ」 。失敗すると、体重激減する
もう大詰めです。
もう、これで手が離れるのね・・とほっと息つきたいと思いますが・・・
ここが、とってもと〜〜〜ても大切です。
うまくいっていたさし餌が、このタイミングを謝ると大変なことがあります。
なんと、タイミングを上手に見計らえないと雛ちゃん「赤ちゃん帰り」します。
つまり、皆さんの親鳥の献身な愛の塊が泡と砕け散ることがあります。
ほんとに・・本当にあります。
ひどい場合、一気に食べなくなり 雛ちゃんの「ストライキ」が始まる場合もあります。
オカメLetterに与せらせる相談の一番多い内容がこれで、結構瀕死の重症で70g後半まで落ちるくらいならいい。
ひどい場合は70代前半か60g代になる場合があります。
さて、皆さんの愛を一心に受けた雛ちゃん。
日中自分で食べ、だんだん体を支える力がついてきます。
「一人餌移行の時期は、体重管理を慎重にしてください」とブリーダーさんから言われていました。
お迎え時から体重は測っていると思いますが、
30日齢以降朝の体重はブレはあるものの、ある程度一定になってくると思います。
フェルンの場合は80g~83gくらいのブレでしたが、挿し餌2回(朝と晩)でシードも空腹時体重(朝食前体重ね)が3gくらいの開きで安定していたら、もう一人餌完了は目前というサインです。
だいたい43日くらいから、3g以内のブレになったので「夜だけにしましょう。」と
GOサインをいただいたので、朝も抜き、夜のみ挿し餌にしました。
ブリーダーさんより、
「オカメインコは朝日を感じて朝ごはんを食べはじめ、夜日が沈む1時間前くらいから夕飯を食べ始めます。夕方の動きを注視してください」
と伺っていました。
お腹がすいた朝。
フェルンは「ごはんの時間~☆」と思ってたのにくれないので、朝から大泣き。
鳴きじゃなくて、もはや”泣き”。
びぇぇぇlぇぇぇlぇぇぇl〜〜〜〜〜〜〜!!!うぎやぁぁlぁ〜〜〜!!!!みたいな。
もう人生が終わるかのような悲鳴に近い声で鳴きました。
なんか、私も泣きそう・・・かわいそうで見てられない!!!!
と思い、心が折れそうでしたが、
やはり「おっぱいをしゃぶる幼稚園生ではいけない。心を鬼しなくては。フェルンの成長のため」
と思い我慢。(笑)
はじめの2、3日は「朝は食べれないけど、夜になれば食べれる」と思ったみたいで、朝・昼控えめでしたが、4日過ぎてから「やばい、食べないとまずい」と思ったのか朝昼も自主的にしっかり食べるようになっていきました。
やっぱりご飯上手に食べれないので、この時も、朝の挿し餌が減ったことで体重の変動が起きます。
ですから、
「体重管理はしっかりしてください。」
「どのくらい減っているか?をしっかり把握してください。」
というのは、このためです。こちらも次の行動を考えるため知るために体重を把握します。
さじ加減ですが、ここまでくると食べる力はついていますので、
夜1食になったら、もう挿し餌は徹底して1回だけにしたほうがいいです。
あとは雛ちゃん自身で、食べる力を培って頑張ってもらったほうがいいです。
この時期、床にもシードを撒き、ケージに付属のシードケースを設置し餌(シード)を入れていました。
夜のさし餌では、日中食べれなかった分ご飯を一気に食べるのですごい勢いで10g以上食べ、1回で最大15g食べ95gに届きそうな時もありました。(鳥さんによっては、15-20g食べる子もいます)
でも、翌朝には完全消化でゼロにもどり83g前後。
びっくりするけど、どんなにさし餌を食べても底辺体重は翌朝には戻ります。
「やっぱり戻るのか・・・」と落胆しましたが、83g以下には落ちませんでした。
(自力で餌を食べていれば、1−2gずつ上がっているはずです)
最後の仕上げ。一人餌完了のサイン
朝食前の体重が83gキープの期間が約45〜49日の4日間続きました。
朝の体重が3g前後でキープできるようなったら、一人餌のほぼ完了のサインとアドバイスをいただいていました。
83~85gのプラスマイナス3gで安定して行き来するようになったので、ここがゴールラインかなと思い、49日目思いきって夜のさし餌をやめようかな・・と思っていました。
すると、夕方になりピュオーラがポリポリシードを食べる音を聞き、フェルンが自主的に食べ始めました。
食べるペースはピュオーラより遅いし、相変わらずブツブツ「食べにくい、食べにくい、さし餌がいい、、」といってるかのように、ピィピィいいながら食べてましたが、ちゃんと食べ続けているのを発見しました。
ブリーダーさんが言っていた通り、日が沈む1時間前くらいに食べ始めていました。
ピュオーラが食べていたのに触発されたのもあると思います。(多頭飼いさんは、隣で食べさせるのおすすめです)
でも、ちゃんと自分で認識して食べ続けているんです。
そうです。一人餌完了です。
49日目でした。
ブリーダーさんにも、一人餌完了の報告をしました。
翌朝体重を測りましたが、ちゃんと83g前後でキープできていたので安心☆
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以上が、私の一人餌完了体験です。
はぁ、長いっすね文章(笑)
でも、やり方お届けできたかな・・?
長文読んでいただきありがとうございます。
オカメインコの一人餌完了させるには、オカメちゃんへの愛情だけではなく、親として子供を突き放し「一人で生き抜くための力を学ばせる」ことも大切と学ばされました。(笑)
この心を鬼にするとともに、「心配でたまらない、大丈夫かな?」という狭間を体験するかと思いますが、 毎朝の体重とにらめっこし、最後の難関3g誤差までもっていければ、もうゴールラインは見えます。
私も改めて親になった日でした。
↓半年くらいのフェルン
今は、こんな感じに☆
さし餌の切り替えは大変ですが、健康であれば大丈夫です。
<参考>
オカメインコの体重が70g前半またはもっと軽いなどのお悩みの方必見。
このやり方が、挿し餌チャレンジの一つの方法として皆さんのお役に立てれば幸いです。
そして、どうしてもつまづいて「もう、なんかよくわからない!どうしたらいの!!雛ちゃん死んじゃうかも!」と言う方は、
この文章上部にあった通りの「約束」を一読の上、お気軽にご連絡ください(^-^)
二人三脚で、LINE機能を使って精一杯サポートいたします。
食べさせ方、育て方と、その後の生活方法、さし餌でメンタルぼろぼろ&パニックになった方のメンタルまでサポートして、一人餌まで導きます(笑)
ほんとに、上手くいかないとリアルにノイローゼになりますし、何人も見ています(笑)
私もなったし。 (*´-`)ナツカシイ・・・・
獣医じゃないから命の保証はできないですけどね、
獣医が診ること以外の出来る限りのサポートしていますよ(^-^)
頑張ってくださいね(^-^) 上手くいくよう願っています☆
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