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オカメインコ 連続産卵をさせないようにするには

巣を守るオカメインコ オカメインコの巣引き・繁殖

こんにちは、ikuです。
今年2022年のGWは、肌寒いGWになりましたね。
千葉は、ジャケット必要なくらい肌寒い感じですが、皆様いかがお過ごしですか?

 

さて、先日ピュオーラとフェルンの抱卵の結果、
のこり3つの卵が無精卵確定し、撤去しようと思ったらすでに追加の卵を産んでいた!
というところで終わりました。

 

そこで、今更遅いのですが2年連続で、春のオカメインコの繁殖について、
連続の産卵(2回連続での産卵)をどうしたら抑えられるか?を考えてみました。

 

これはあくまでも私の考えであり、間違っているかもしれません。
解剖学的な要素や、ブリーダーさん、私よりも先輩で繁殖経験ある方は、今回の件について正しい答えを導き出せているかと思いますが、獣医から伺った話と自身の経験を踏まえ、
私なりに考えてみたことを記録として書きます。
(間違っていたら、ご指摘頂けると大変勉強になります Thank you! )

 

 

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連続産卵はなぜいけないの? そのリスクとは

オカメインコのフェルン

フェルン、抱卵おつかれさま☆
巣箱撤去して1日目のフェルンです。久々の外界にちょっと落ち着かない様子。

 

 

まず、なぜ連続産卵はいけないのか?(連続産卵=2回目の産卵に入るとする)
これは、①ブリーダー ②私たち飼い主=管理者、③獣医 の3種にわけると、連続産卵が悪いといっても、それぞれ見解が違います。

 

ただ一つ共通の認識としての理由は、皆さんもご存知の通りです。
●連続産卵は母体に負担がかかるから。
●産み続けると寿命が短くなる可能性が高まるから。
これにつきます。

 

では、考え方に違いがあるとはどういうことか?
三者三様あります。

 

①ブリーダーの考え:

たくさん雛が産まれた方が「売れる」から、1シーズンで2回チャレンジすることも少なくありません。その代わり繁殖シーズンには栄養補給その他のケアを的確にして、生体を正確にコントロールしオフシーズンには無駄な発情はさせないようにします。(有識のブリーダーは、、です)

 

しかし、飼い主や獣医は違います。

② 飼い主の考え:

飼い主はできるだけ長く生きて欲しい、命を削る不必要な産卵はできるだけしたくない・・
だから、2回連続産卵は避けたいとまず考えます。
(避けたいと思いつつ、知識不足で栄養コントロールができていないことが多いため、卵詰まりをさせてしまうことがある > 病院へ行きホルモン注射をうける >最悪、発情繰り返し負のループとなる)

 

獣医(解剖学の知識がある人)の考え:

獣医の解剖学的視点で見ますから、生体の体調悪化のリスク・病気を診察することを重視します。
リスクになる不必要な産卵は抑えたい、またホルモンバランスが崩れて過発情するきっかけになる産卵を出来る限り無くしたい・・と警戒することから、
連続2回産むのは良しとしないという考えがあります。

 

連続産卵のリスクは、母体に負担がかかるだけでなく、
ホルモン異常を引き起こす引き金になりやすいため、必要以上に発情させてはいけないと言われています。
いろんなホルモン異常がありますが、代表的な症状は「過発情」。
1度に4−5個産卵ならいいけど、過発情になると(ホルモン分泌異常)になると、1度に10個とかものすごい数を生んでしまい、体内のカルシウムが枯渇して骨粗しょう症担ったり、カルシウム不足で卵の殻がフニャフニャになり卵詰まり(卵塞)を引き起こす可能性が高まります。
このリスクを獣医が懸念するので、「連続産卵はさせてはいけない」と言われています。

 

じゃぁ、どっちが正しいの?判断基準は?

誰が正しいといいたいのではなく、
それぞれの視点が違うから、私たちは「飼い主」の立場からどれが自分にとって有益な情報か?を判断し汲み取る必要があります。
これには飼い主自身の知識量がものをいうかもしれません。

ブリーダーさんの「個体特有の特徴と、習慣」と獣医の解剖学的目線からのアドバイスは、
全く正反対な場合もあります。

 

獣医が100%正しいとも限りませんし、
だからと、ブリーダーが悪いわけではありません。
病鳥を見る獣医と、健康な個体を管理し、また個体の習性や特製を深く理解しながら新しい命と向き合うブリーダーとは鳥の生かし方・見方が違うので、
獣医に診てもらって治らない何らかの症状や癖が、
時には習性を熟知しているブリーダーのアドバイスのとおりにしたら、あっという間に直った!ということも、少なくありません。
特定の鳥の習性を深く理解し、経験と知識をもってなせる技なのだと思います。

実際私もブリーダーが正しいの?獣医が正しいの?と迷うこともあり頭を悩ませることが過去にあり体験しています。
私は両方のアドバイスを聞いて、個体を観察し、最終的に判断しています。
(検査などで投薬・病鳥と分かった場合は、もちろん獣医の話に重きをおきます)

 

ここすごく難しい判断基準なのですが、分かる人にはわかる視点かと思います。
どちらも正しいんです。

 

発情抑制に関しては、獣医のいう通りにするより、ブリーダーのアドバイス通りに行うとうまく行っています。
獣医には食事制限して、何gあげて・・何して、これして・・と言われましたが、
ブリーダーの見解は事なり、無理な食事制限必要ないんだ・・・って、私は肌で感じました。

まぁ、状況によって違うのですけどね。

 

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産卵までの体の変化をコントロールする

リスクを念頭にいれた上でどうしたら、メスの無駄な発情をコントロールできるか?
ですが、これは体重が上がり切る前に発情抑制をすることが大切です。

 

発情抑制の仕方については、他の記事で散々かいているのでここでは割愛します。

知りたい方は、サイト内検索で「発情抑制」とキーワードを入力してください。
(スマホなら、右上の虫メガネマークにキーワードを。PCなら、右のサイドバー上部に「サイト内検索」があります)

 

産卵の準備段階では、メスが猛烈にご飯を食べて、
通常体重(底辺体重)から10g〜15g体重を増加させます。

獣医から伺った話ですが、
覚えている範囲で説明すると、発情できる環境が整うとホルモンが働き発情が始まる。
そして食欲増加(体重増加)と産卵を促すホルモン分泌の2つのプロセスがメスの体内で起こるのだそうです。

 

1、卵を生む数に合わせ体重を増やす

オカメインコのメスは生後9〜10ヶ月くらいで産卵可能な体になります。(※注1)
卵を生む数は、オカメインコは4−5個が平均で、1個の卵の重さは3−4g。
この卵を体内で形成するだけの体力と栄養を確保するために、体重を増加させるようなのです。

 

注1: メスの産卵は、生後1年半からが理想です
若すぎる体で、十分に成熟していない母体は産卵に耐えきれず、
体調を崩したり、負担がかかりすぎるために短命になりやすいと言われています。
(人間と同じですね)

1度産卵して初めて「1度に何個産むのか(一腹卵数)」がわかりますが、仮にうちのフェルンのように4つ産むこの場合、
1個あたり4gだから、4つ産むと 4g×4個=16
つまり、16g体重を増加させることになります。

事実、フェルンは大体105−6gで1個目を産みますが、
通常体重(底辺体重・空腹時体重)は85-88gなので、ちょうど16−7g増加で卵を産む。
これはびっくりするくらい納得する数値となります。

 

2、卵が通る道「卵管」を広げる働き

発情して体重増加した時の2つ目の作用で、
「完成した卵をスムーズに通すために卵管を広げる」という働きが起こるそうなんです。

 

これが正常に起こらないと卵詰まりの原因になったり、この働きを起こすホルモンが過剰に分泌すると卵を産み続ける一つの要因になるのだそうです。
(まぁ、卵詰まりは卵管の細さよりは、カルシウム不足で形成不全の卵が一番の原因らしいですが)
詳しいことはよく分からないけど、獣医が卵管を広げると言っていたので、「へぇ、、そんなことがあるんだ!」と聞いた感じです。(笑)

 

十分に開ききったところで、大体1個目の卵を作る直前の体重になるみたいです。
増加量でいうと、10g増加くらい。(個体差あると思います)

フェルンでいうと100gあたり。(通常体重87gから13g増)
そこから、48時間かけて卵の中身と殻を体内で形成します。
たった48時間でできるのすごくないですか?それまでは体内にないんですよ。
フェルンちゃん・・すごいよ、あなたは。

 

で、卵1個分完成すると、重さ4gが追加となり104〜105g(増減あり)になります。

 

発情すると総排泄腔(お尻の穴ですw)周辺の骨盤が小指大の大きさに開きますが、
このはじめの卵がお腹にあるかどうか?と確認する方法があります。

保定して開いた骨盤と総排泄腔付近を指の腹で”そうっと”優しく触れた時に、
塊があると「卵ができてる」とわかります。

あ、ちなみに卵があるかどうか?の感触ですが、
これは以前フェルンが初産の時に若干卵詰まりになり、処置を受けたことがあり、
その時に獣医に触れ方と感触をレクチャー頂き教わりました。
感覚知らない人は勝手にしてはいけませんよ・・あぶないです。
私は偶然教わったからできるようなもので・・・ラッキーだったというか。
自分が変に研究熱心で、その緊急時に魔が刺して先生に聞いた・・・というか・・・w

 

補足: 卵があるか調べる時の注意
触れる強さを知らない場合、触れ方強いと卵が体内で割れる可能性があるので、
独断でやらずかかりつけの獣医に教わってください。
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今まで行ってきた発情抑制について

これらのことが、オカメインコのメスの体内で起きるわけですが、
やはり日頃から体重を測定していると、発情がきた時ってだいたい2−3日でわかります。
私の目安は、2−3日で4〜5g増加した時です。

つまり、フェルンの場合は90g乗っかったくらい。

 

そのくらいから、私は通常運転から、発情抑制プログラムに切り替えます。
言い方かっこいい・・(笑)

単純よく言われる食事の栄養コントロール、温度調節、ケージの配置や環境変化を与えるなど、3つの「刺激」を増やします。
大体冬場から春にかけては温度調整が、かなり重要になってきます。

 

私がたくさん洋服きてヒーターに頼らず、部屋の温度を20度以下にキープするんですが、
大体、この3点セット(特に温度)を意識すれば抑えられます。

 

今回私が失敗したのは、巣箱を入れるタイミングです。

 

今回ピュオーラもフェルンも、発情させて繁殖に適切な体重まで持ってこれていたのと、
3月末くらいに入れようかな〜と計画していたので、少し見切り発車して2月末に巣箱を投入したのです。

フェルンも90g後半まできていたけど、巣箱がないから100gまで届かずに、
上がったり下がったり・・で、停滞していたんですね。
この時私は焦った。

 

ブリーダーやSNSをみて2月くらいからみんな雛が生まれていたから、
「3月には巣箱いれないと!」って。

 

3月に巣箱入れるということは、2月の真冬から人工的に発情を促すことでできますが、
結局桜咲き終わる頃くらいから、暖かくなって20度超えがふえてくる4月。
ここまでじりじり無理せず引っ張れば、人工的な発情させなくても季節発情を自然に起こせる。

4月に発情して4月中旬〜下旬に巣箱投入、5月くらいに産卵・・。
そうするとちょうど我が家のピュオーラ、フェルンの誕生日時期に孵化できる。

 

さらに、無精卵でなければそこから親鳥の育雛が始まる。
無精卵であっても、5月下旬からは梅雨シーズンとなるため、通常発情は終わり夏に向けて換羽が始まる。

 

いわゆる野鳥と同じ周期で、発情期を迎え産卵シーズンに突入することができるじゃないか!って思ったんです。

 

埼玉の有名なオカメインコのブリーダー「ナガシン」さんのHPを見るのが、
私のちょっとした楽しみ・趣味になっているのですが、、。(だって、写り方がめちゃ可愛いんだもん)

毎回、ナガシンさんの春は「5月から雛雛シーズン」というのです。
どうして他のブリーダーより遅いのかなぁ?と思っていたのですが、今回の連続産卵を記録してきて、「ああ!これか!季節発情に合わせているのかも!」と気づいたんです。

推測ですよ。実際はわかりません。
でも、5月にお迎えシーズンとして多忙になるということは、逆算すると季節発情が始まる時期に、繁殖準備していることがわかります。
つまり、無理な早春の人工発情はさせずに自然発情を促せるタイミングで繁殖の準備をしているから、5月になる、、、、、。

 

だから、ブリーダーのナガシンさんとかは「5月からシーズンになる」と言っていたんだと思いました。
しかも、ナガシンさんから迎えた雛ちゃんって、評判いいんですよね。
結構体重もしっかりしているし、健康診断でもハナマルの子が多い。
(オカメletterの公式ラインで仲良くなった方でナガシンさん生まれの子が何人かいて、なるほど〜って思ったんです)

 

あぁ、、、、なぜ気づかなかった(泣)
フェルンにまた負担かけてしまったではないか。
繁殖チャレンジ3年もやってるのに。
馬鹿だなぁ・・・研究不足。

 

ピュオーラは今年の5月27日で6歳。or は6月5日5歳。
もうあまり無理させたくない年になりました。

 

▼おもちゃを振り回して威嚇するピュオーラ

余談ですが、私は、あと5日で42歳・・・・・・(笑)
ピュオーラと同じ月なのです♡(迎えた決定理由がこれ)

 

いやぁ、悪くないですねっ。
42歳ってもっと「あぁ、おばちゃんになった。もう歳とりたくないわ・・」ってなる思ったけど、
「42歳か〜、あと8年で50歳。50歳までに何できるかな〜」なんて、結構前向きにのんきに捉えているので、嬉しい42歳なんです(笑)
皆さんどうです?

私は、30代の時にしたヨーロッパ海外一人旅・バックパック旅行をした時に、素敵な人生の先輩に出会ったんですね。
すごく素敵に歳を重ねているご夫婦と女性がルームメイトでね。

 

みんな「歳とるのが楽しみでね。楽しく歳を重ねてごらん?」って。

 

それで目標ができた。
「80歳の時に、こんな○○な鳥好きばあちゃんになりたいな・・」って目標があるんです。
(○○が、”変態”・・・にならないようにw)
なるには、「こんな暮らし方・信念もって成長すれば、なれるんじゃないかな?」って予想して目標を定めています。
そんなちっぽけな目標があるので、歳を重ねることが嬉しいく感じているのです。
悪くないでしょう?

 

話それた〜。

 

 

そんなわけで、人工発情はブリーダーのやり方だから、
鳥さんに優しい、オカメインコのメスの体に優しい発情計画を立てないといけないな・・と。
それは、人工発情ではなく、季節発情に合わせた環境コントロールを意識して冬場生活しないとな・・・と学びました。

 

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仮説:季節発情に合わせた繁殖チャレンジで、連続産卵は防げる

これは正しいか分からない。
けど、季節発情に合わせれば、2回目の発情は抑えられるんじゃないか?って、
新たな仮説ができました。

 

結局やってみないとわからないけど。
梅雨のあいだに抱卵する子もいるみたいだし。

 

次回・・・はわからないなぁ。
フェルンとピュオーラも、あと数年で高齢出産になるし、無理させたくない。
オカメインコの繁殖適齢期って5〜6歳と聞くし。(もう少し頑張れるとも聞くけど、本当に寿命がちじまってしまうね)

巣箱入れる前に交尾するような、心臓止まるような”待ってました!!”な光景が見れたらチャレンジするかもだけど。

 

今回で、ピュオーラとフェルンの恋物語シリーズは終わりかな・・。
ちょっと悲しいけど。
やっぱり、鳥通しの相性悪いとダメなんだな・・・(笑)
ピュオーラ君、抱卵期はせっせと頑張るんだけどね・・・。

▼ 毛繕い中のピュオーラ

次回は新米のシータかな・・・?
まだ未来のお婿さんいないからなぁ〜・・・。
エメレルドで、WFかPFどちらかマスト、 スプリットでパールとパイド持っている子、
なかなかいないのよね。

 

▼おもちゃ遊びがウロコばりのシータ

しーちゃん(シータのニックネーム)ね、オカメなんだけど、
オカメの皮被ったウロコインコみたいな、人間が入っているかのような不思議ちゃんに育ちましたよw
5月で生後10ヶ月になりました。

セックスドリンクYF(SLYC)はいるけど、掛け合わせてはいけないそうなのです。

 

シータ、めっちゃかわいい子なんですけど、性格がウロコなので、オカメン迎えても相手にしない可能性が浮上しています。
シータはウロコ大好きなのです・・・・・ウロコもこの子だけは受け入れて苛めない。

イケオカメンいないかなぁ・・・。
妥協すればいるけど・・・スプリッド・・・ん〜〜。

 

最後グダグダになってしまった。

 

発情コントロールから、繁殖チャレンジまで。
人工発情ではなく、季節発情に合わせることで無駄な産卵を抑えることができるのではないか?
という仮説ができたところで、今日は終わりにします。

 

ありがとうございました〜!

どなたか詳しい方いたら、コメントか公式ラインか、メールでもいいから、
「いや、こうでっせ〜」とご教示いただけたら幸いです。

 

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